インタビューさせていただきました!
株式会社松よし人形 代表の小出道子さん
松よし人形は、昭和35年創業、大阪府東大阪市荒川にある雛人形・市松人形を製造しており、
節句人形工芸士が7名も在籍している日本に数少ない製作工房でもあります。
ひな人形、みなさまはどのようなイメージがありますか?
わたしは、正直に申し上げるとあまりいいイメージがありません。
わたしには4歳離れた姉がいるのですが、姉には7段の大きな雛人形、わたしはケースに入ったお内裏様とお雛様、圧倒的に平等ではない。幼心にそう思っていました。
たしか、雛人形は祖父に買ってもらった記憶がうっすらあります。一番の極めつけは、お顔が怖い。
お人形の表情がたんぱくと言いますか、日本人形ならではのシンプルなお顔のものが多く、暗い所で見る雛人形が余計に怖い、というイメージでした。
きっと今も実家にはあるんだと思いますが、もう何年も雛人形は見ていません。
そんな中で、正直に小出さんにお話しさせてもらったところ、わたしのように「お顔がこわい」と思っている方は多いんですよ、とおっしゃっていました。
インタビュー中に、松よし人形さんの店舗に展示してあるお人形を見せていただいたのですが、わたしが思っていたひな人形と全く違うものがたくさんありました。
まず、表情が優しいのです。とても柔らかな印象で、笑っている風にも見えます。
また、スワロフスキーに認可をいただいたそうで見たこともないようなものもありましたし、人が着る着物の帯をリユースして作っているものもありました。
一番の印象は、お着物の柄、縫い目のあわせ、お色味などがわたしのイメージしているひな人形とは全然違うんです。色々試行錯誤された中で出来上がったものだと伺いました。
とても印象的だったこと!
また、とても印象的だったのはお雛様を購入される方について。
孫が生まれたからおじいちゃんおばあちゃんが買う、というケースももちろんあるようですが、
最近は、子供の為にママが選ぶ。
また、還暦を過ぎた後の自分のため、子供が男の子だったためにおうちに置けなかったから、
という方もいらっしゃるようです。
女性はいくつになってもかわいいもの、きれいなものが好き。
縁起がいいものならなおさら手に取る傾向が近年は多くみられますね。
お店、工房は東大阪にあります
東大阪はモノづくりの街、修学旅行生が見学に来られることもあり、
印象が大きく変わって帰っていかれるとか、海外での展示会にも出店されたご経験もあるそうです。
日本文化全体の悩みでもある職人さんの高齢化は本当に悩みの種、わたしも日本文化をなくさないためにどうするか?を考える活動をしている身でして、今回お話を伺い、大事な日本の文化のひとつでもある雛人形に対し、わたしのような悪いイメージや、古いイメージとして持っている人が少しでも少なくなるように、また多くの人々へ製作者様の想いが伝わるように、少しでもお役に立ちたいな、と強く思いました。
インタビューについて
このようなインタビューをさせていただいたきっかけは、ダクグループが行っている健康経営アシスト事業の一環のマスク販売にご協力をいただいたことがきっかけです。
ご縁をいただきまして、ありがとうございます。今後も、健康経営だけではなくビジネスにおけるパートナーとしても共に活躍していけるようALL-WINで取り組んでまいります。