貸事務所・賃貸オフィスで意外に多いトラブルが「エアコンの故障」です。
エアコンの修理対応は物件によって条件が異なるため、契約するまでに確認しておく必要があります。
今回は貸事務所・賃貸オフィスのエアコンが故障した場合の対処法と、トラブル予防法をご紹介します。
貸事務所・賃貸オフィスのエアコン故障時の対処法
まずエアコンはそのテナントの「設備」なのか「残置物」なのかによって対応が変わります。
「設備」の場合、エアコンは貸主が設置したもので、テナントの一部という考え方になります。
故障した際の修理費用は、全額貸主が負担することになるのが、設備です。
「エアコン完備(エアコン設備完備)」と広告で謳われていることが多いようです。
一方、「残置物」とは前の借主が残していったものになります。
テナントの一部ではないため貸主に責任がなく、故障の際は借主が自費で修理することになるのです。
故障の際に慌てないためにも、エアコンが設備か残置物かを契約時に確認しておきたいところです。
賃貸オフィスのエアコンが故障した際のトラブル予防法
ではそもそもトラブルを防ぐには、どうしたら良いのでしょうか。
トラブル予防法を3つご紹介します。
事前確認と交渉
エアコンが設備か残置物かの確認に加えて、製造年や現在の動作状態を確認しておきましょう。
動作に問題がなくても、製造されてから20年以上経過している場合は、いつ壊れてもおかしくありません。
その場合は設備か残置物かに関わらず、新品に交換できないか交渉することをおすすめします。
契約前であれば、残置物であっても希望を聞いてもらえる可能性があります。
メンテナンス費用の相談
前述の交渉をおこなった結果、交換を断られた場合についてです。
いずれ修理や交換をおこなう可能性が高いわけですから、その費用の負担をどうするか、事前に決めておきましょう。
100%貸主負担が無理でも、折半するところまでは交渉したいところです。
エアコン洗浄する
新品交換できなかった場合、店舗や事務所のオープンまでにエアコン内の洗浄をしておきましょう。
設備・残置物に関わらず、テナントの前の使用者のタバコのヤニや、カビの臭いがエアコン内に残っていることがあるからです。
洗浄をせずに使い始めた場合、エアコンをフル稼働させる真夏や真冬に、ヤニやカビの臭いがオフィス中に充満する、という事態になりかねません。
オープン時は他にも準備すべきことが多くありますが、忘れずにエアコン洗浄をしておきましょう。
まとめ
エアコンはテナント契約時に、見落とされがちな条件のひとつです。
しかし修理や交換となると、費用が数十万円単位になる場合もあります。
事前にきちんと条件を確認し、必要であればトラブルを想定した交渉を重ね、納得のいく契約をされることをおすすめします。
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