賃貸物件で居住者だけが使う部屋の床面積のことを「専有面積」といいます。
貸事務所・賃貸オフィスでもっとも重要視すべきなのは専有面積のうち、作業スペースとして確保できる床面積です。
一般的に、従業員一人当たり1坪から2.5坪が標準とされ、仕事場として必要な床面積は職場の人数をかけ合わせて算出できます。
貸事務所・賃貸オフィスで従業員が働きやすい間取りとは~レイアウト例~
個室や専用スペースが必要な部分は先にレイアウトへ組み込みましょう。
たとえば、来客の多い業種では受付を入り口付近に配置し、作業スペースを隠します。
役員室やセキュリティ管理が必要な部屋はフロアの奥に配置してください。
コピー機やFAX、あるいは複合機などの配置についても先に決めるようにしましょう。
その際、全員が使いやすい場所を選ぶのがコツです。
おおまかなレイアウトを決めたあとで従業員の作業スペースを考えれば、自然な動線が作りやすいです。
デスクをどこに設けるかは、電話やインターネットのケーブルやWi-Fiなどの配置についても考慮する必要があります。
貸事務所・賃貸オフィスの間取りを考えるときの注意点とは
一人当たりの床面積を確保したり、従業員の動線をスムーズにしたりするだけでは、従業員が働きやすいオフィスにはなりません。
たとえば、トイレや給湯室などの水回りがオフィスの中にあると、従業員の動線は短くなりますが、一方で掃除や備品管理の負担が増えてしまいます。
なお、共用部に水回りがある物件では、掃除や備品管理は管理会社で行ってくれる場合もあるので、契約する前に確認するとよいでしょう。
また、物件の形状にも注意が必要です。
真四角でなく、入り口部分のみ狭くなっているような物件は、実際に使える床面積は専有面積よりも少なくなります。
ただし、このような物件は来客対応スペースが作りやすく、作業空間も隠せるので、得意先ではない一般の来客が多い業種ならむしろおすすめです。
貸事務所・賃貸オフィスで従業員が働きやすい間取りとは~アレンジの方法~
居住用の物件が事務所として使えるマンション・オフィスの場合、壁に向かって机を配置すれば、床面積が狭くても従業員同士の目線が頻繁に合うことを避けられます。
また、部屋の中央部に大きめのデスクを置いて打ち合わせや来客用に使えば、デッドスペースも発生しません。
3、4人程度の人数なら12畳分で十分なスペースが確保できるでしょう。
20坪くらいのオフィスビルであれば、15人くらいの作業スペースが確保できます。
まとめ
オフィスは作業スペースが広いほど従業員の満足度が高くなります。
働きやすい環境を整備できれば従業員の仕事効率も上がるでしょう。
しかし賃貸物件は専有面積がすべて作業スペースに充てられるとは限らないので、契約前にしっかりとレイアウトを確認してください。
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