コロナ禍において、中小企業、とりわけ従業員数50人未満の小規模企業における感染防止対策に遅れがみられることが分かっております(表参照)。
国内におけるこれまでの新型コロナウイルス感染者は150万人を超え(9月11日現在)、第5波は過去最大規模の流行状況を呈しており、さらに冬場には流行のピークが再び訪れることが懸念されております。
筆者の周囲でも、過去に感染者を出さなかった中小企業において、感染者が出たとの報告が次々と上がってきております。職場での集団感染を防ぐため、今まで以上に感染対策を徹底していくことが求められています。
表)企業規模別の新型コロナウイルス対策実施状況
Sasaki N, et al. COVID-19 measurements at the workplace in various
industries and company sizes. EOH-P 2020を改変
ところで、大企業と比べて産業医等の専門家による支援が受けにくい小規模企業において、どのように対策を進めていったらよいのでしょうか?
厚生労働省や各種業界団体等から出されている各種情報は、必ずしも中小企業でそのまま活用できるものではなかったり、情報の解釈に産業医等の専門家が関与する必要があるもの含まれます。
2020年4月より、筆者を中心とする産業医有志グループにて、定期的に「企業向け新型コロナ対策情報」を配信しております。現在までに54回を数えており、これらの情報の主なターゲットは中小企業の経営者・人事総務担当者になります。
中小企業においては、ぜひこの情報を参考に職場の感染防止対策を進めて頂ければと思います。過去の配信内容は以下をご参照ください。
1)
東京商工会議所. 企業向け新型コロナウイルス対策情報一覧.
https://www.tokyo-cci.or.jp/kenkokeiei-club/covid-19/
2)
産業医有志グループ. 企業向け新型コロナウイルス対策情報(動画版).
https://www.youtube.com/channel/UC4lRPnKfYPC6cT1Jvom5VbA
また、過去の配信情報から記事を抜粋し、「中小企業のための新型コロナウイルス対策ガイド」を作製しました。下記URLからダウンロードできますので、合わせてご活用ください。
3)
OHサポート株式会社. 中小企業のための新型コロナウイルス対策ガイド.
http://www.oh-supports.com/img/corona/pdf/covid19_guide.pdf