賃貸マンション、アパートへの入居時は、ご近所に洗剤など挨拶とともに配ることが昔は見られましたが、最近ではご近所付き合いが希薄でそのような挨拶も減ってきているところもあります。
では賃貸オフィスに事務所を構える際は、同じビルに入るテナントへの挨拶はなくても済むのでしょうか。
今回は、賃貸オフィス入居時の挨拶についてご紹介します。
賃貸オフィス入居時の挨拶は必要
新しい貸し事務所へ引っ越した際のマナーとして、周辺のテナントへの挨拶は忘れないでください。
業種も違い仕事で関わることはあまり無いかもしれませんが、同じビルにオフィスを構える「ご近所さん」です。
また、最初のころはビルの使い方やルールで戸惑い迷惑をかけることもあるでしょう。
挨拶さえしっかりしておけば、まわりもまったく知らない相手よりは、手助けしやすく、問題が起きてしまっても「まあ、来たばかりだから」と寛容に許してくれる場合もあります。
挨拶の範囲は一般的に「向こう三軒両隣」と言われるように、貸し事務所も同じです。
同じフロアに入るテナントが少ない場合は、状況を見てすべてのテナントに挨拶してもよいでしょう。
両隣のテナント、オーナーはお世話になる頻度が高い相手だけに、手土産も他と差をつけて挨拶するとよいかもしれません。
賃貸オフィス入居時の挨拶回りの注意点
挨拶のタイミング
挨拶は、内装工事の前、または入居時当日かその翌日がよいでしょう。
内装工事前に挨拶をするのは、工事の騒音や工事業者の出入りで周辺テナントに少なくとも迷惑をかけるからです。
内装工事がない場合でも引っ越し自体は、やはり騒音と人の出入りが激しくなりエレベーターや共用部で迷惑をかける場合があります。
時間帯は営業時間帯を避け、始業前、休憩時間、営業時間外など、迷惑にならない時間帯がよいでしょう。
手土産を差し入れる
入居時のテナントへの挨拶回りで、手ぶらの挨拶はマナー違反です。
手土産としては、日持ちするお菓子、日常よく使用されるタオルやボックスティッシュなどがおすすめです。
相場は1,000円前後ですが、両隣のテナント、オーナーさんには1,500~3,000円ほどのもので用意するとよいでしょう。
また、自社のクーポンや試供品を渡すのもよいでしょう。
注意点としては、時間を割いて対応いただいているので、押し売りセールスのようにならないように、挨拶でとどめることです。
名刺を渡す
注意点として手土産とともに忘れていけないのが名刺です。
会社として挨拶回りをしている以上、名刺は渡しておくのが好ましいです。
これはマナーでもあり、短い時間で相手に知ってもらうには欠かせないものです。
まとめ
一般の「向こう三軒両隣」という概念は、人の出入りの激しい都心の賃貸住居では衰退しているかもしれません。
しかし、だからといって企業でもそれが許されるわけではありません。
同じビルに入るテナントとしては最低限のマナーです。
挨拶は会社の印象にも影響します。
給湯室やトイレなどは共用で使用することも多いでしょう。
お互いに協力し合う場面も出てくるかもしれません。
そんなときのためにも、挨拶は丁寧におこない、コミュニケーションの取りやすい関係を築けたらよいですね。
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